猿とペルソナ

部屋に8匹の猿を入れます。部屋の中央にははしごが設置されています。 そのはしごに登ると天井から吊るされたバナナを取れるようになっています。 猿がはしごを登ろうとすると、全ての猿に氷水が降り注ぎます。 しばらくすると、猿達は氷水をかけられたくないので、 はしごを登る猿を攻撃するようになります。 その後、どの猿もはしごを登ろうとしなくなります。 元々いた8匹のうちの一匹を新しい猿に置き換えます。 新しく来た猿は、はしごとバナナを見ます。 何故、他の猿達がバナナを取りにいかないのかと不思議に思いつつも、 新参者の猿はハシゴを登ろうとします。 すると、他の猿達はその新参者の猿をフルボッコにします。 新参者の猿は何故ボコボコにされたのかはわかりませんが、 梯子を登ろうとするのをあきらめます。 元々いた8匹のうち、さらにもう一匹を新しい猿に置き換えます。 新参者の猿はハシゴを登ろうとしてボコボコにされます。 以前ボコボコにされた新参者だった猿も他の皆がやっているため、 今回の猿をボコボコにする行為に加担します。 しかし、何故はしごに登ろうとする猿を攻撃しなくてはならないのかは全くわかっていません。 元々いた8匹の猿を一匹ずつ置き換えます。 元々いた全ての猿は部屋にいなくなっています。 今、部屋に居る猿は氷水を浴びせられたことがありません。 また、はしごに登ろうとする猿もいません。 全ての猿は、はしごに登ろうとする猿を狂ったようにボコボコにします。 しかし、何故そうしているのかは誰も見当がつきません。 そして、価値観、社会性、社会的タブーや企業文化(企業規則、方針)も このようにして身につけて行くのです。

2 件のコメント:

  1. ツイッターを見て、ここにたどり着きました。とても面白いお話でした。「なりほど~」納得しました。勉強になりました。もしよろしければ、フォローお願いします。 http://twitter.com/hirorinko0809

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  2. コメントありがとうございます。自分の思考や行動だと思い込んでいるものの多くが、こうして習慣づけられたものであったりします。普段の生活の中で、今まで何の疑問にも思わなかったような、自分の行動や思考を観察してみてください。そして、自分が本当にそう望むのか、単に習慣づけられたものであるのかを見極めてください。そうしていくことで、感じにくい隷属から、少しずつ抜け出していくことができます。

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