無題

埋もれたように眠る子羊が見る白長須鯨の夢。それは、果てしなく淫靡でまた、流動的である。ベッドに横たわるその白長須鯨は、いかようにも姿を変え、また3000メートルの深海へ私を連れて潜り、満足すると身を横たえて、眠る。その曲線は美しい。手を触れずにその曲線をなぞると身悶え、私を連れてまた深海へと潜るのだ。 満足すると、また、淫靡な夢を携えて眠る。