小泉氏

今度は私は新人議員になっている。 しかも自民党員である。 4人の補欠選挙があるため、天井から4人の選挙ポスターを吊す作業をしていた。 とんでもなく高い天井だ。 党首のポスターも貼ったらいいんではないかと思ったが、 肝心の党首が誰だったか思い出せない。 「すみません・・・自民党の党首って誰でしたっけ?」 作業中うろうろしていた小泉さんに訊いた。 訊きながら、あっ・・・首相が自民党の総裁でもあったのだと思い出したのだが、 「うわっはっはは。君はなかなか面白いことを言うね。彼女とはきっと気が合うよ」 すかさず彼は、同じ新人議員の精神科医でもある女性を紹介してくれた。 芯はしっかりした女性だが、私にべたべたしてきては、猫なで声で話しをする。 うざいなぁ・・・ と思いつつ、もう少し話しを聞いてみるが 別段これと言った重要な話もなく、 彼女のべたべたを引き離し、駅の方向が逆だったので、 さようなら、と言って別れた。