Ray Charles

Ray Charlesとライブをやることになった。 サイド・マンの1人が演奏できなくなったということで、 Fender Rhodesで彼のサイド・マンを務めることとなった。 しかもライブ中に決まったのだ。ライブ中にRhodesをセッティングして、 演奏をはじめた。 なんの曲を演奏していたのだか、全く記憶に無いのだが、 Rhodesを弾きながら、コーラスも務めていたと思う。 何故、"思う"のかというと、Rayのマイクが壊れたのか、 P.A.の問題だったのかは判らないが、彼の唄が突然曲の途中で途切れてしまい、 変わりにメインのリフを唄わなければ・・・という思いに駆られ、 私は歌い始めたからだ。 という事は、私の目の前にはマイクがセッティングされていたのだろう。。。 始めは不安げに私を横目で見ていた彼だったが(彼は盲目なのだが・・・) それでも暫く歌い続けると、"おっ、やるじゃん"みたいな表情に変わり、 うれしそうに微笑んで、自分のマイクが復活しても暫く私に唄わせ続けた。 とてもうれしかったことを覚えている。