般若心経

般若心経には玄奘三蔵によって足された部分がある。"度一切苦厄" "能除一切苦"の二箇所だ。"苦しみや厄災の度に""苦しみを一切除く"といったところか。 さて、この二箇所を省いて眺めていると判ってくる事がある。それはこの経文がオカルティックな呪文パワーによって苦しみを除くのではなく、ここに語られている宇宙の法則を理解すれば恐怖することはないと語っている。この経文は"空"の思想を説いたものだが、さてそれでは"空"とはなにか? 真空のエネルギーというものが天文学者達の観測によってその存在が確認されているが 未だこの"真空のエネルギー"について物理学者達から明確な回答を得る事が出来ない。 ただ既に観測によって判っている事は、このエネルギーは空間を押し広げても 密度が変わらず、その空間ではエネルギーは物質化し、消滅したりといったことを繰り返す。 "色即是空 空即是色" 天文学者は超新星の観測により確実な証拠を発見するが、このエネルギーは普遍的なものだ。 ジョーダン・マックレイ博士の説明 (NASA真空エネルギー研究プロジェクト) 『真空のエネルギーの存在は確かめられていますが、その他のことは、まったく分かりません。何も無い空間から力を生みだす、不思議なエネルギーなのです。神秘の世界と、科学との境界線にあるような現象です。しかし今後、私たちの実験によって、その実体を解明して行けば、宇宙が、なぜ加速膨張しているかも解明出来ると思います。』 ゴータマ仏陀による発見と"空”の思想、教えは、量子物理学が扱う所のものだ。

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